ゆかりちゃんマンハウス

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何処に行っても私は私でしかなく~2023/08/10・08/11日記~

8月10日と11日の日記です。

 

2023/08/10

 

 一人暮らしをしている(=経済的に完全に自立している)兄を実家に迎えに行った。200キロぐらいの距離を車で走って、迎えに行った。高速道路を走ると、血だらけで夏のアスファルトに肉が溶接される未来を見る気がして怖いので、全部下道で行った。6時間ぐらいかかったが、生きて到着することができた。

 

 道中、休憩と尿意によって何度もコンビニへ寄ったのだが、さすがにトイレだけ利用して1円も払わずに店を出る面の皮の厚さは持ち合わせていない。かといってジュースだけをレジに持っていくのは店員に何か思われてそうだから、おやつかカップ麵かアイスを同時に買うことになる。2つ以上の買い物をすれば、店員も納得してくれると思っているから。到着するまでで、コンビニで合計で1500円ぐらい使ってしまった。これは必要経費なので仕方ないのだが、飲み物は5本も飲めないしアイスを食べ過ぎてお腹が痛いよ。

 

 あと1つだけ、ここで謝罪させてください。寄ったコンビニで1か所だけ、トイレの扉に「利用されるお客様は一声おかけください」と貼ってあったけれど、なにも言わずに使ってしまいました。ごめんなさい。声をかけれませんでした。気持ちとばかりに、ジュースと店で一番高いソフトクリームを買ったのでこの謝罪の気持ちは伝わっていると思う。会計のときに「トイレ使わせていただきました」って言うことも思案したが、うまく言えずに「今からトイレ使います」と勘違いされてどうぞーって言われてるのに退店するキチガイになる可能性があり、却下した。

 

 次いったときに、「こいつは無断でトイレを使いました」って、私の顔が写ったチェキが貼られてたらどうしよう。とにかく、良心によって無料提供されてるせいでコミュニケーションを強いられるぐらいなら、有料でいいから黙って使わせてほしい。コインロッカーみたいに100円入れたら使えるトイレがあれば、気取ってクレカやキャッシュレス決済に頼っている奴らのパンツにウンコのシミを作ることができるのに。

 

 

 到着したのは昼過ぎで、せっかく他府県にきたのに1日中家にいた。この地になにもないからであり、私がお金を持っていないからである。先に書いておくが、この旅(旅って言っていいのかな)、兄と合流してから私は一度も財布を開いていない。通常であれば兄は新幹線で帰省し、数万円がかかるところを私が迎えに行ったのでそのぐらいは出してもらわないと困るとは、3割ぐらいは思っていた。

 

 残りの7割について。他人にお金を出してもらうことに、慣れたくない気持ちがある。友人にも食事代を出してもらうことが多い。毎度そうだから、「毎度申し訳ありません」という罪悪感もあるのだが、それ以上に自分の経済力の無さに劣等感を持たざるを得ない。乞食ムーブを悪びれずするような奴にはなるわけにはいかないというプライドなんだか虚勢なんだかも、当然ながらある。

 

 でもお金って、人と関われば関わるほど貰えるものだから、この世は本当に私をメタッてきやがるよなとだけは、言わせてほしい。甘えではなく。

 

 その日は、課題に追われて1日が終わった。絶対に出さなければいけない課題だったので、追い詰められながら書いた。以前の課題ともうひとつ、情により提出期限を延ばしてもらった課題である。ここまでしてもらっても、去年の私なら書かなかったと思うが、今年の私は書いた。世間からはそうは捉えられないだろうが、個人的には明らかな成長である。「ー」に位置する私の座標がまた一歩、「0」に近づいたということを意識したい。勘違いしないで欲しいのは、「変わりたさ」は確実にあるんです。意志薄弱さや経験から構築された世界観が、それをすごく邪魔してくるせいでうまくいかないだけで。少なくとも、「痩せたい~」と言いながら食事制限も運動も検討せずに、低糖質やらカロリーオフやらを意識しては「痩せない~可愛くなりたい~」と、構ってもらうために一生のたまっているバカのメスブタよりはよっぽど頑張っている。

 

 狂言自殺をしている訳ではなく、頑張っているつもりなんです……僻みばかりで鬱陶しいとは思いますが、4月に日記を始めた頃と全く同じではないと思う。読み返していないから分からないけど、最近はあまり他人にヘイトを向けることが減った気がする。他人を視界に入れない努力によって心を保ち、現実から目を逸らすようになったと言えるかもしれないが。自分の成長を観測し、肯定できる人間になりたい。

 

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08/11

 

 昼から、実家に向けて出発した。特になにも起きなかったと言うとウソになるので正直に書くが、高速道路の出口でミスった。いっぱいある有料レーンのうち1か所だけが利用可能になっていることに私も兄も気付かず、閉じているレーンに停車してしまったので、ご迷惑をかけてしまった。対応してもらったので大丈夫だったが、スタッフが来てくれるまで内心、もうここで骨になるしかないのかという恐怖があった。

 

 運転は兄がしてくれたのだが、オーディオも兄の選曲が流れており、恐らく流行しているボカロのカバーや、VTuberの楽曲が一生かかっていた。兄弟とはいえ曲の好みが違い過ぎる。ここ数ヶ月、聴く音楽といえば黒夢prodigyだったので終盤は割と食傷気味になってしまった。他人の好みを言葉で、空気を振動させて批判こそしないが、ごめん、分からない分からない。こういうとき、自分との「違い」を好意的に捉えられる人がうらやましい。私が「へぇ~、なんか新鮮です」みたいなことを言うのはリスペクトでも理解を示している訳でもなく、相手の深部に触れないため、傷つけたくないための発言である。たぶん私は観測不能な無意識の領域で、自分以外の全部をバカにしているんだと思う。外界からの介入の全てを、「攻撃」であると認識してしまっているんだと思う。だからいったん、「嫌い」あるいは「敵」のフォルダにしまってから選別をしないといけなくなる。

 

 無償のリスペクト、あるいは迎合できる人間でありたいね。

 

 兄のところを訪れれば、現実を離れればせめてその間ぐらいは嫌なことや持ち前の負の感覚を麻痺させられるかと期待していたが、大して変わらなかった。どこにいっても、どこまでいっても、自分は自分でしかないのですか。